2012年06月16日

お仕事中の盲導犬には・・・

先日道を歩いていたら、ナンシーが突然私の前をさえぎるように止まりました。
なにか障害物があるのかな?
と、様子をうかがっていると、ナンシーの様子が何か変。
しっぽをすごい勢いでふって何かに気を取られています。
すると下の方からおばさんの声。
「さわったり話かけちゃいけないっていうからずっと見てたんだけど、こっちに来ちゃったねぇ!」

確かに、お仕事中の盲導犬には、声をかけたりさわったりしないでくださいとよく言っていますが、
じっと見つめたり手招きするのもNGなんです。
そのおばさんは、わざわざしゃがんでナンシー目線になり、アイコンタクトを取っていたようです。
狭い歩道だったし、目の前にそういう人がいたら、ナンシーもついそちらへ顔を向けてしまいますよね。
だまって犬とアイコンタクトを取っていることは、見えないユーザーさんにはわからず、
突然の犬の動きがなんなのか判断できず、危ない思いをしてしまうかもしれません。

なぜお仕事中の盲導犬にさわったり声をかけたり見つめたりしてはいけないのかというと、
盲導犬とはいえ、人間大好きな犬なので、上記のようなことがあると、
お仕事に集中できず、ユーザーが危険な目にあうかもしれないからです。
実際ナンシーは、そのおばさんに気を取られて、狭い歩道で挙動不審になり、
私もすぐ横をビュンビュン通る車の音に多少なりとも恐怖を感じました。

私も犬が大好きなので、ついついさわりたくなったりする気持ちはよくわかりますが、
盲導犬は、ユーザーさんの一部であることをご理解いただき、
どうかあたたかく見守っていただけたらと思います。
そして、もし困っていたり迷っている盲導犬使用者を見かけたら、
盲導犬に声をかけるのではなく、人(ユーザー)に声をかけていただけますようお願いします。
私もいつも講演会でお話していることですが、
今回このような経験をきっかけに、改めてブログでも書いてみました。

よく小さなお子さんがナンシーを見つけ、
「わんわん!」と走り寄ってくることがあるのですが、
そのお子さんのご両親が
「このわんちゃんはお仕事してるからさわっちゃだめよ」
とやさしく教えている場面によく出会います。
そうやって子供に自然に伝えられるご両親すてきだなと思います。
それと同時に、こうやって盲導犬があたたかく社会に受け入れられていっていることをうれしく思い、
当たり前のようにナンシーと出歩ける世の中に感謝しています。


posted by kanako at 22:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 盲導犬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「触ってはいけない」
これを、そのまま覚えている人なんですね。
理由を含めて理解すれば、声をかけたり、見つめたり、手を振ったり・・・
ダメな行動がたくさんあるのは、わかるはず。小学校低学年とか未就学児ならまだしも、考えて欲しいですよね。

私は、募金活動やイベントなどで色々な所に行きましたし、富士ハーネスでの来場者受付などもするので、一般の方にお話させていただく事があります。

そんな時には、必ず「声をかけたり、見つめたり・・・。事故につながりますので、犬の気を引くような行動はしないでください」と言います。
さらに「盲導犬が見て、考えて歩いているので、犬が他の事を気にするという事は、車でいう脇見運転と同じなんです。あなたが乗っている車の運転手が脇見運転してたら怖いですよね?」と続けます。

この話をすると、なんだか真面目な感じになってしまいますので、触れ合い中のPR犬などがいれば・・・
後は犬に任せます!
Posted by G(富士ハーネスボラ) at 2012年06月17日 08:40
「触ったり声をかけたりしてはダメ」というのはかなり知られてるけど、見つめるのもいけないとは、私も長らく知りませんでした。
福祉コンサートなんかで最前列に座っていても、目の前のナンシーちゃんには熱い視線を送らないようにしています。
おばさんの行為は良くなかったけれど、声を出してくれたことは状況が判って結果的にはよかったですね。黙ったまま行ってしまったら、一体なんだったのか混乱したままで余計恐かったでしょうね。
Posted by サイコ at 2012年06月18日 10:41
G(富士ハーネスボラ)さん、コメントありがとうございます。 なるほど、運転手の余所見に例えるのはわかりやすいかもですね!
とにかく犬の気を散らさないでくださいということですよね。 PR犬がいざという時の良いクッション材になってくれてるみたいですね U^w^U

サイコさん、そうですね。 まだ声を出してもらえただけよかったですが、ナンシーは半分遊びモードになってしまいました。
ナンシーのおしりはいくらでも見つめていただいてもいいのですが、とにかくアイコンタクトは避けていただけるとありがたいです。 それでもナンシーの方からじっと見つめてきたりもするんですけどね・・・ f^_^;
Posted by kanako at 2012年06月18日 20:34
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